いくら映画好きとはいえ5日間で映画館で5作品も鑑賞するっていうのは、なんか定年を迎えて年金をたくさんもらっていて毎日遊んで暮らしている金持ちの高齢者みたいですね。
8月23日(金)
この日封切りの2作品を鑑賞。
この映画の公式HPの予告動画には箱男が箱の中から街を行く人々を覗き見ていて特に女性の足に執着していてそれをスケッチしているシーンがあるので、僕は勝手に変態箱男が箱を出て性犯罪を犯す映画なんじゃないかと期待していたんだけどそういうわけじゃなかったので、あれって感じでした。
でもアブノーマルな人を描いた映画は僕の好みなのでそれなりに面白かったです。
原作が安部公房の「箱男」という難解な小説ということで、僕はこの小説は読んだことがないのですが、たしかに小難しい映画でした。
そして自分の地元に帰って来てトーホーシネマズららぽーと富士見で「ラストマイル」を鑑賞。
僕は物流倉庫でのバイト経験がだいぶあるのですが、あらためて物流業界のことがよくわかりました。
会社に恨みのある人間が荷物に爆弾を仕掛けて爆破するんだけど、爆発シーンがリアルですごい迫力でした。
主演の満島ひかりさんはすごくいい演技をする女優さんだと聞いていたのですが、たしかに演技力のある女優さんだと思いました。
火野正平さんをはじめとする名だたる名優さんたちが出演しているのでその点も楽しめます。
8月24日(土)
新宿ケーズシネマで「心平」を鑑賞。
東日本大震災のときの福島が舞台の映画で知的障害の主人公が空家で空き巣を繰り返すというストーリーなんだけど、重くやりきれなくなってしまうような映画ではなくファンタジー仕立てになっています。
上映後に監督と主人公の妹役の女優さんの舞台挨拶がありました。
この妹役の女優さんの自分が演じた役について、あまり感情を表に現さない妹なんだけど知的障害の兄に財布をプレゼントされたときそれが空き巣をして盗んだものだとわかり「最低!」と言うんだけど家族である兄を嫌いになれないのだという話が印象に残りました。
なぜかというと僕は長年社会的引きこもりを続けていてまったく働く気のないある意味障害者の弟が嫌いだからです。
妹は仕事をしても長続きしない兄に対して障害があっても働くべきだし働いてほしいと思っています。僕もそれは当然だと思います。
8月27日(火)
まず新宿武蔵野館で「夏の終わりに願うこと」を鑑賞。
まだ幼い女の子が別居しているお父さんに会いに行くんだけどそのお父さんが癌で余命幾ばくもないという映画なんだけど、ご覧のようにこの女の子が美人さんなんですよね。
でもこの映画は大きな賞を受賞していて公式HPにはいいようなことが書いてあるんだけど意外と退屈でした。
ただお父さんの病気を治すために霊能者を呼んで家を浄化してもらったり、量子療法という怪しげな治療を試したりと、苦しいときの神頼み的なことをするのはどこの国の人も同じでそこだけはヘンに面白かったです。
次に新宿バルト9で「サユリ」を鑑賞。
前半はシリアスなホラーでかなり怖いんだけど後半はなぜかコメディになってしまうという映画でした。
ある家族が中古の一軒家に引っ越して来るんだけど、この家に元住んでいた家族のサユリという女の子が父親に性的虐待を受けていてお母さんも見て見ぬふりをしていて助けてくれないので自分の部屋に引きこもり暴力的になり家族に殺されて庭に埋められて怨霊になって、引っ越して来た家族を次々に惨殺します。
これ以上書くとネタバレになるのでこのくらいにしておきます。