時代背景が明治末期でロケーションが北海道小樽市の雪山なので、歴史ロマンに溢れ、映像が綺麗な映画でした。
ただこの映画はアニメを実写化したものなので、たとえば主人公の杉元佐一(山崎賢人)は、日露戦争で鬼神のごとき戦いぶりから、"不死身の杉元"の異名を持つ元軍人で、戦っていて怪我を負ってもすぐ治ってしまったりと内容が荒唐無稽なので、僕としてはちょっと入り込み切れない部分もありました。
ストーリーは杉元佐一がある目的のためにお金が必要でアイヌ民族が隠した金塊を求めて旅を始めるのですが、途中でヒグマに襲われたところをアイヌの少女アシリパ(山田杏奈)と出会い、行動を共にするのですが、このふたりのやり取りが面白かったです。
アシリパは北海道の過酷な自然の中で生きるための豊富な知識を持っていて、相手の杉元佐一を杉元と呼び捨てにして話し方も命令口調なので面白いキャラだと思いました。
この山田杏奈という女優は初めて見たのですが見た目が幼いので子役かなと思って調べてみたら23歳だと分かりました。
やはり時代背景が古い映画は歴史ロマンを感じるし、そこで強く生きる人物を描いているので面白いです。
「リボルバー・リリー」という映画も大正時代を舞台した映画で主演の綾瀬はるかが超強くてカッコよくて面白かったです。最近DVDがレンタル開始されたのでまた観てみようと思います。
ちなみに故淀川長治先生は「映画はいろんな映画をたくさん観るのではなく自分がいいと思った映画を何回も観るのがいいのです」と言いました。
僕はやたらにいろんなジャンルの映画を観すぎているかもしれないので、これからは時代背景の古い映画などひとつの傾向の映画を集中的に観ていこうかなと思います。