イオンシネマ板橋で「ロストケア」を観ました。
主人公の松山ケンイチは介護職員なのですが認知症の老人とその家族を救うために46人の認知症の老人を殺します。
そして「僕は殺したのではなく救ったのです」と言います。
たしかに暴れたり騒いだり暴力を振るったりする認知症の老人は本人も辛いし、家族も大変です。
だから僕は、この主人公の言っていることは理解できます。
そして、この主人公に対して検事の長澤まさみが激しく反論します。
この二人の戦いが凄い映画です。
長澤まさみは母親に「お母さんは私が娘で幸せだった?」と訊きます。
すると母親は「よし、よし」と言って娘の頭を撫でます。
すると娘は号泣します。
僕はこのシーンで思わず涙が出ました。
そして映画の終りの回想シーンで、松山ケンイチは認知症の父親である柄本明に「お前に頼みがある。俺を殺してくれ」と言われ、息子は父親を注射で殺します。
そして父親が作った折鶴を開いてみると、そこには「お前と一緒に暮して幸せだった。俺の息子に生まれてきてくれてありがとう」と書いてありました。
息子はそれを読んで号泣します。
僕はこのシーンでまた泣いてしまいました。
決して難しくなく、認知症と介護の問題を考えさせられる感動的な良い映画でした。
僕の母もだいぶ認知症が進んでいますが、騒いだり暴れたりすることはありません。
それでもボケたことを言うと「認知症!」と辛く当たってしまうこともあるので、もっと優しくしてあげなきゃいけないなぁと思いました。