私は昔バイトの面接に行っていきなり「覇気がねえな」と言われたことがあります。
しかし覇気というのは、その人を外側から見た印象を表す言葉であって、その人の性格を表す言葉ではありません。
したがって私に覇気がなくてもそんなことは、まったく余計なお世話です。
第一、覇気がないだけで暗い性格だと決めつけたり、こんな人に仕事は任せられないと判断する人は人間の見方が非常に浅く、思慮も浅い浅はかな人です。
あと面接でいきなり「ずいぶん声が小さいですね」と言われたことがあります。
しかし声というのは聞こえる声で話せばいいのであって、男は声が大きくなければならないとか、若いんだからもっと大きな声を出さなきゃダメだとか言うのは偏見です。
声が小さいというのもその人の個性です。
その人はもしかしたらゆっくりと語りかけるように話す人なのかもしれません。
むしろ必要以上に声のデカい人はうるさいです。
とはいえ面接というのは短時間で人を見なければならないので、どうしても覇気がなかったり声が小さいと、この人大丈夫かなぁという目で見られてしまい損をします。
逆に明るくて元気な人は人に信用されるので得です。
暗くても真面目で誠実で会社の役に立つ人はいます。
明るい人は八方美人で調子のいい人かもしれません。
そういう人はまわりの人をイラッとさせて人間関係を悪くする可能性もあります。
つまり人間というのは見た目や初めて会ったときの印象だけでは、本当にその人がどんな人なのかは判断できないし、付き合ってみなければ分からないということです。
たとえば恋愛中は優しかった男性が結婚したとたんに急に威張りだすというケースもありますよね。
だから本当に人間っていうのは分からないものだと思うのです。
最後に言わせてもらいますが、面接のときにいきなり失礼なことを言われたときは「うるせえ!ボケ!そんなこと言うならこっちから願い下げだ!」と怒鳴りつけて帰っていいと思います。
人間というのは相手が自分より立場が上でも下でも紳士的に接するべきだと思います。
え?面接のとき人に怒鳴りつけるヤツは紳士的なのか?って?
紳士的でない人に紳士的である必要はありません。