ZARDの「負けないで」とKANの「愛は勝つ」は好きな人にとっては名曲かもしれませんが、僕はこういう応援ソングというのは嫌いです。
なぜかというとまず余計なお世話だからです。
人に対してやたらに頑張れなんて言うもんじゃないし、ましてや頑張っている人に頑張れなんて言ったら「俺、頑張ってるよ!」ということになります。
アーティストが人を励ますような歌を作りたいときは直接的に「負けないで」だの「最後まで走り抜けて」だの「心配ないからね」だの言うのではなく、その歌を聴いた人が「私も頑張ろう」と思わせるようなストーリーを作って間接的に励ますような作品にしたほうがいいです。
さもないと押しつけがましくなってしまうからです。
直接的なメッセージには芸術性がありません。
間接的にメッセージを送ることによってそこに空間と奥行きが生まれ芸術性が出るのです。
直接的にメッセージを送る応援ソングは薄っぺらで僕には何の魅力も感じません。
メッセージは受け手が自分で感じ取るものです。