シネ・リーブル池袋で映画「エゴイスト」を観ました。
)の恋愛映画です。
鈴木亮平の女っぽい喋り方と仕草がとても上手で面白かったです。
宮沢氷魚とゲイの男性とのセックスシーンもとてもリアルで、性器と性器の接触とオーガズムまで描かれていました。
でもこの映画はゲイの世界を面白可笑しく描いた作品ではなく、ゲイの男性同士のとてもシリアスで切ない恋愛映画です。
そして宮沢氷魚のお母さんの息子の代わりになります。
そして彼女に生活費だと言って、お金を渡そうとします。
彼女はもちろん断りますが鈴木亮平は
「息子さんに生活費を渡していました。
そういったことをなかったことにしたくないんです。僕の我儘をきいてください」
と言います。
この映画はゲイの男性の性別を超えた人間性豊かな愛情物語です。
でも優しさと人間的な弱さは紙一重ではないでしょうか。
この映画は人間の優しさと弱さと強引に愛情を押し付けるエゴイズムを描いた作品だと思います。
僕は優しさは強さだと思います。人間には孤独を生きてゆく強さが必要だと思います。
この映画の主人公は、とても愛情豊かで優しいのですが、孤独を生きてゆく強さというか、ある種の冷たさが足りなかったんじゃないかなと思います。
人間の心理を繊細に描いた良い映画でした。